思考するガム

ミステリ、漫画、時々映画の感想ブログです。自分の好きなものを中心に扱います。

『ダイナー』平山夢明/紹介と感想 殺し屋が集う会員制ダイナー 映画化

ダイナー (ポプラ文庫)

極上のエンターテイメントでした!

ネタバレなしの紹介と感想になります。

 

 

作品紹介

ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウェイトレスをする羽目になったオオバカナコ。
そこを訪れる客は、みな心に深いトラウマを抱えていた。一筋縄ではいかない凶悪な客ばかりを相手に、
カナコは生き延びることができるのか? 次々と現れる奇妙な殺し屋たち、命がけの恋──。

人の「狂気」「恐怖」を描いて当代随一の平山夢明が放つ、長編ノワール小説。(Amazon商品紹介)

 

 

第28回日本冒険小説協会大賞受賞

第13回大藪春彦賞受賞

『おすすめ文庫王国2013』(本の雑誌社)国内ミステリー第1位

 

キワモノ向けの話を極上のエンターテイメントに仕上げていました。世評も高く、映画化公開も間近に迫っています。

 

特殊な世界観

主人公はオオバカナコという一般人。流されるまま怠惰な人生を送ってきた彼女が、殺し屋専用のダイナーのウェートレスとして働くことになるのです。

客たちは全員殺し屋で、仕事をしているだけで何度も命の危機に晒されます。シェフのボンベロも味方とは言えません。そんな中で、カナコが人間として成長していく姿が描かれていくのです。

特殊な殺し屋業界を描いた作品はここのところのトレンドと言えます。「殺し屋シリーズ」「ザ・ファブル」「ジョン・ウィック」など。他にもありますが、世界観丸ごと売りとなるのがこれらの作品の特徴だと思います。『ダイナー』も例外ではありません。

殺し屋たちの間でしか認知されていない特殊ルール、殺し屋それぞれの特殊能力、それらを知っていくだけで楽しめます。

 

個性的なキャラクタ―

出てくるのは一癖も二癖もある連中です。まともな人間は誰一人として出てきません。その中でも抜きんでているのは、シェフのボンベロでしょう。冷血で最強の彼は、殺し屋たちからリスペクトを受けています。彼と主人公の関係性の変化が一番の読みどころになっている気がしました。

他の殺し屋もキャラが立っていて、それぞれ重い過去を背負っています。時にウェットに、時にコミカルに、主人公は彼ら彼女らと交流していきます。その結果、様々な喜劇悲劇が引き起こされていくのです。

 

殺しと食事

暴力シーンは容赦ありません。平山先生の得意分野ですからね笑

グロテスクな描写が苦手な人には辛いかもしれません。

今作ではそれと同時に、食事のシーンが多く出てきます。

暴力と食事シーンで読者を満腹にさせ、最後に甘いデザートでお口直し。

まさに読者が、ダイナーの客になったような感覚を味わえます。

 

まとめ

平山夢明作品ビギナーにも入りやすいでしょう。これをきっかけに、平山夢明ワールドにどっぷり浸かるのがいいんじゃないでしょうか。グロくて暴力的だけど、世界の優しさまで切り取ってあります。当然オススメです。

 

 

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